木原誠二官房副長官は29日午前の記者会見で、岸田文雄首相が31日から8月1日の日程で米ニューヨークを訪れ、核拡散防止条約(NPT)再検討会議で演説を行うと発表した。日本の首相の会議への出席は初めて。木原氏は「NPTを重視するわが国の立場を発信するとともに、NPT体制の維持・強化のための各国の建設的な対応を呼びかける」と述べた。
木原氏は「核軍縮をめぐる各国の分断は一層深まっている。また、ウクライナ侵略の中でロシアが核兵器による威嚇を行うなど『核兵器のない世界』への道のりはさらに厳しい」と指摘。そのうえで「『核兵器のない世界』に向け、NPTのもとで現実的な取り組みを進めていくことが重要だ」と強調した。