フェンシングの世界選手権女子サーブル個人で金メダルを獲得した江村美咲(立飛ホールディングス)が27日、東京都立川市の所属先で優勝報告会に臨んだ。突くだけでなく、切る動作も入るサーブルで日本に五輪と世界選手権を通じて初のメダルをもたらし、団体の銅メダル獲得にも貢献した23歳は「前代未聞のことができるチャンスがある状況を楽しんでいた。歴史をつくれてうれしい」と笑顔を見せた。
元五輪代表の父を持つ江村は個人3回戦で敗れた昨夏の東京五輪後、代表コーチに就任したフランス人のジェローム・グース氏の指導で成長を遂げ、5月のワールドカップも制した。2024年パリ五輪の表彰台にも意欲的で、「五輪では女子初、サーブル初(のメダル獲得)が残っている。そこも自分が取っていきたい。自分のフェンシングを楽しむことと、もっと成長して圧倒的な強さを手に入れるのが目標」と力強く語った。所属先からは褒賞金300万円が贈られた。