野球がぜんぶ教えてくれた 田尾安志

部活動の指導、球界も貢献を

産経ニュース
野球評論家の田尾安志さん
野球評論家の田尾安志さん

中学校の部活動の指導に関して、顧問の先生の休日を確保することなどを目的に外部委託にする動きが進んでいる。プロ野球界にとっても、選手のセカンドキャリアの一つになるのであれば、メリットは大きいと思う。

選手を辞めて、まったく新しい仕事に就くのは大変なこと。小さい頃からやってきた野球を続けていける環境があれば、それが一番幸せだ。今まで培ってきたものを子供たちに教えられる喜びもあるだろう。プロ野球界は絶対に協力しないといけない。

この動きは中学校の指導の現場にとっても、いいことだと思う。僕も中学生のとき、土日に休まずに出てこられる先生を見て「やりたくないんじゃないか」と子供ながらに思ったこともあった。先生の中には楽しみにしている人も多いかもしれないが、その先生の家族がどう思っているかまではなかなか分からない。先生たちの自由な時間が増えるのであれば、二重三重にプラスになることが多いのではないか。

今の中学校の部活動でどういう指導がされているかは詳しくは把握していないけれど、同じ練習をするにしても、正しい練習をしてこそ選手は伸びていくものだ。間違った練習をしていては、伸びるものも伸びない。(専門家から)正しい方法を教えてもらうことで、回り道せずに成長することができる。

選手が故障せずにすくすく育っていくことも重要だ。昔は練習量がそのまま能力に直結するという思い込みがあったと思う。今はそうじゃない。うまく休みを作りながらやっていったほうが伸びていくかもしれない。野球に限らず、より専門的なトレーニングのコーチに教えてもらうだけで刺激になる。肉体的にもメンタル的にも同じだ。適度な刺激が選手にとってプラスになっていくことは多い。よりよい環境ができてこそ、より立派な選手が育つ可能性が広がっていく。

僕らが現役選手だった頃は、まだプロ野球界は今ほど恵まれた環境ではなかったと思うが、客観的に見ても、今の球界はバブルの時代だ。やっぱり球界はいろんな人に支えられて成り立っている。自分たちだけが良ければいいというのではなく、それを還元できるところがあるならば、球界全体で考えていかないといけない。(野球評論家)

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