EU、ガス消費削減合意 例外容認、反発受け大幅修正

産経ニュース

【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)は26日、ブリュッセルで閣僚理事会を開き、来月から8カ月間、加盟国がガス消費の15%削減を自主的に進める緊急対策で合意した。ロシアがEUへのガス供給を大幅に減らしたのに対抗した。南欧諸国などが15%の一律削減を義務付けることに異議を唱え、例外措置を認めることで妥協が成立した。

欧州委員会が20日に示した原案では、ガス供給が逼迫(ひっぱく)した場合、欧州委が警報を発令し、加盟国に削減を義務付けられると定めていたが、合意では大幅に修正された。

EU声明によると、アイルランドやマルタなど、大陸のガス供給網に加わっていない島国は、例外として削減義務に縛られない。バルト諸国も除外対象。液化天然ガス(LNG)ターミナルを保有し、ほかの加盟国に輸出する能力がある国も、例外扱いが認められた。警報は、閣僚理事会が欧州委の提案を受けて発令することになった。

欧州委の原案には反対が相次いでいた。国内にLNGターミナルを持つフランスやスペイン、ポルトガル、ギリシャは、「一律15%の目標設定は公平でない」として、反対を表明した。ドイツや東欧がパイプライン経由の露産ガス輸入に頼り、切り替えが難航しているのに比べ、アフリカなどへの供給元の多極化が進んでいるためだ。

東欧でも、ポーランドが「押し付けは認めない。エネルギー安全保障は国家の権限」と抗議した。理事会はロシアの供給削減で、ガス価格が上昇する中、例外を設けても早期合意を優先する形となった。

緊急対策には、ガス不足の際に民間世帯のほか、医療や防衛など基幹分野に供給を優先する方針も記された。

ロイター通信によると、理事会の採択ではハンガリーが反対した。ハンガリーは理事会を前に閣僚をモスクワに派遣し、ロシアにガス供給を増やすよう要請するなど、EUの対露制裁に否定的な立場を示している。EUはガス輸入の4割をロシアに依存してきた。

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