渡邉寧久の得するエンタメ見聞録

敵は米国のはずが…沖縄戦、戦時下では「命の保証」はないがしろにされる 映画「島守の塔」

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島守の塔(C)2022 映画「島守の塔」製作委員会
島守の塔(C)2022 映画「島守の塔」製作委員会

沖縄は今年、本土復帰50周年を迎えた。沖縄戦における日本側死者約19万人、うち民間人が9万4000人。沖縄県民4人に1人が亡くなったという。22日から全国で順次公開されている映画「島守の塔」(五十嵐匠監督)で知った。

今を生きる日本人の何割がその数をすらすら言えるだろうか。ほんの七十数年前の出来事が遠い過去になりつつある。だが、決して忘れてはならない。未来へと記憶をリレーし続けるために、この作品は大切な一本になる。

先の大戦末期。沖縄に米軍が上陸する直前、本土から2人の内務官僚が派遣された。島田叡沖縄県知事(萩原聖人)と荒井退造警察部長(村上淳)。当初は軍の要請で住民を戦争へと駆り立てようとするが、やがて2人は自身の行動に疑問を持ち、住民が生き抜くために奔走することに。作品は2人にスポットライトを当てる。

情報は少なく、大本営発表のフェイクニュースが国民を洗脳していた時代。知事付きの県職員、比嘉凛(吉岡里帆)はフェイクで塗りつぶされた軍国少女で「命なんてもうお国にささげています」「私はここで自決します」と思想統制の優等生として自らを誇る。吉岡の強い演技がはまる。

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