山口県阿武町が誤給付した4630万円のうち約3590万円を別の口座に振り替えたとして、山口地検は22日までに電子計算機使用詐欺罪で同町福田下の無職、田口翔容疑者(24)を起訴した。21日付で起訴は3回目。
起訴状によると、田口被告は4630万円が誤給付されたと知りながら4月10~18日、オンラインカジノサービスの決済代行業者に料金を支払ってカジノを利用しようとして、27回にわたり計約3590万円を業者の口座に振り替え、不法に利益を得たとしている。 町などによると、田口被告は誤給付があった4月8日以降に計約4630万円を出金。町は田口被告が税金を滞納していたことから国税徴収法などに基づく手続きを進め、ほぼ全額の回収を終えている。