トレード期限の米東部時間8月2日午後6時(日本時間3日午前7時)を前に、エンゼルス・大谷の周辺が騒がしい。サンケイスポーツは米メディアの有識者に独自取材。今夏もしくは来季のトレードの可能性、来オフにフリーエージェント(FA)となる大谷とエ軍は契約延長に至るのか、米メディアの見解を聞いた。(取材構成・丹羽政善通信員、丹羽美佳子通信員)
2年連続でオールスター戦出場を果たした二刀流スターの周辺が騒がしい。エンゼルスは前半戦を39勝53敗、ポストシーズ進出圏内まで10・5ゲーム差と苦しい状況にあり、大谷をトレードで放出して複数の若手有望株の獲得でチーム再建を目指すべきだ、との意見が地元メディアやファンの間で渦巻いている。
ロサンゼルス・タイムズ紙のコラムニスト、ヘルナンデス記者は今夏のトレードについて「恐らく、ないでしょう」と否定的。フリーエージェント(FA)になるまで1年半残っており「何よりファンが許さない。モレノ球団オーナーも、大谷を手放したくないはず」と続けた。
全国紙USAトゥデーのナイチンゲール記者も「トレードはできないのでは。価値がありすぎる」という。投打の戦力はもちろん、スポンサーなどの収入面からも球団にもたらす利益が莫大(ばくだい)なことが理由だ。