21日の東京株式市場の日経平均株価は6営業日続伸し、前日終値比122円74銭高の2万7803円00銭で取引を終えた。6月10日以来、約1カ月半ぶりの高値水準。前日までの上昇の反動で朝方は売りが先行したが、日銀が大規模な金融緩和政策の維持を決めたことを受けて、買い注文が膨らんだ。
東証株価指数(TOPIX)は4・15ポイント高の1950・59。出来高は約9億7000万株。
前日の米国市場でダウ工業株30種平均が続伸し、21日の東京市場も平均株価の下げ幅は限定的だった。ロシアとドイツを結ぶ主要ガスパイプライン「ノルドストリーム」を巡り、保守作業が終了し供給が再開されたと伝わったことも好感された。
市場関係者からは「日銀の緩和継続は想定内だったが、市場の安心材料となった」との声が聞かれた。