川崎市の自宅で昨年、精神疾患の疑いがある長男に手錠などをかけ、監禁したとして逮捕監禁の疑いで今年1月、いずれも無職で父親の横山直樹容疑者(70)、母親の順子容疑者(66)、姉の奈々子容疑者(36)の一家3人が逮捕された事件で、神奈川県警麻生署は21日、保護責任者遺棄致死の疑いで、3人を再逮捕した。全員容疑を否認している。
3人の再逮捕容疑は昨年8月10日ごろから、自宅で長男の雄一郎さん=当時(37)=が寝たきりになったにもかかわらず、医療措置を受けさせるなどの保護をせず、放置して同年9月6日に死亡させたとしている。
同署によると、雄一郎さんは長年引きこもり状態で、暴れるなどしたため、横山容疑者らは同年5月から9月にかけて両手足を手錠などで拘束するなどしていた。同署が逮捕監禁容疑で3人を逮捕後、横浜地検川崎支部が刑事責任能力の有無を調べるため、2月から今月19日まで鑑定留置を実施していた。