関東生乳販売農業協同組合連合会(東京)は20日、東京都内で理事会を開き、大手乳業メーカーに販売する牛乳向けの生乳価格を11月出荷分から1キロ当たり10円引き上げると決めた。値上げ幅は8%強で、大手乳業3社と合意した。年度途中での値上げは約9年ぶりで異例だが、全国の酪農団体にも値上げの動きが広がりそうだ。
関東生乳販連は、東京や神奈川など9都県の酪農家から生乳販売を委託されている国の指定団体。ロシアによるウクライナ侵攻や急激な円安で乳牛の餌となる配合飼料が高騰したため、6月から明治、雪印メグミルク、森永乳業の3社や中小の乳業メーカーと値上げ交渉をしていた。