〝泣きっ面にハチ〟とはこのことか。日本ハムは18日に新庄剛志監督(50)らコーチ、選手計11人がコロナ大量感染。19日のオリックス戦(京セラドーム)から山田勝彦バッテリーコーチ(53)が監督代行を務め、2軍からコーチ陣、選手の緊急昇格も、3連敗で再び下降モードに突入した。
きついことに、リーグ打率トップの松本剛外野手(28)が左ひざ負傷で途中交代…。BIGBOSS不在の初戦を故障者付きで落とした山田監督代行は「負けて悔しいに決まっているけど、選手は最後まであきらめずに声も出して元気にプレーしている。明日につながるとは感じた」と必死に前を向いた。
楽天、オリックス、阪神、そして今回の日本ハムと長くコーチ生活が続いてきた山田監督代行。まさかBIGBOSSの代わりに指揮を執るとは夢にも思ってもいなかっただろうが、元々は新庄監督自ら「俺を助けてほしい」と古巣の阪神からただひとりヘッドハンティングした〝最重要人物〟だ。
今回の日本ハム入りも阪神幹部からは「本当なら辞めてほしくない一番のコーチだった。今の梅野がいるのも山田のおかげ」と惜しむ声も少なくない。阪神の現役時代は新庄監督に負けじと女性人気は絶大。1996年には嶋田哲也投手(現審判員)にヤクルトの古田に頭部付近へ4球続けて投げさせて大乱闘が勃発…と良くも悪くも〝伝説の捕手〟として阪神で語り継がれている。
「やはり監督は攻撃、守りと両方考えないといけないので大変」と山田監督代行。BIGBOSSが帰ってくるまで、頑張るしかない。 (岩崎正範)