ロイター通信は19日、ロシアからドイツに天然ガスを送る主要パイプライン「ノルドストリーム」について、保守作業が終了する21日に稼働が再開される見通しだと報じた。複数の関係者の話としている。ただ、実際に再開されるかどうか分からないとの懸念も根強く、ドイツなど欧州各国は行方を注視している。
ノルドストリームは11日から定期の保守作業に入り、輸送を停止していた。ロイターによると、予定通り供給を再開するが、通常の輸送量の日量約1億6000万立方メートルは下回るという。
運営するロシア政府系のガスプロムは6月中旬、カナダで修繕していたタービンが制裁によって返却されないことを理由に、ガス輸送量を通常の約4割に削減。カナダ政府は制裁を緩和し返却すると発表し、ロシアメディアによると、既に輸送中だという。(共同)