プロボクシング元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志氏(42)が20日、今年4月に引退を表明した元日本フェザー級王者の源大輝(31)=ワタナベ=の引退スパーリングの対戦相手を務め、リング復帰した。内山氏のリング復帰は昨年2月に東京・国立代々木競技場で行われたチャリティーイベント「LEGEND」で、日本スーパーフェザー級王者の坂晃典(仲里)と3分3ラウンドのエキシビションマッチを闘って以来。
〝ノックアウト・ダイナマイト〟の異名を持つ内山氏が再びワタナベジムの後輩のために一肌脱いだ。ヘッドギアなしの本気の殴り合いを2分3ラウンド。観客を大いに沸かせた。「『ガチならやるよ』って話をして、倒したら50万円やるよって言ったら、先輩に本気で殴りかかってきた。もっと気を使えよ」と源に冗談を飛ばし、「これからも源の人生を応援してやってください」と観客にお願いした。
内山氏は2016年大みそかの試合を最後に引退。19年12月にジムの後輩の田口良一氏の引退スパーリングの相手を務めて以来の後楽園ホールのリングだった。
アマチュアボクシングの経験がない源は18歳で地元の大分・別府市から上京して同ジムに入門。2011年1月にプロデビューした。18年4月に日本王座を獲得。2度防衛後に返上し、日本2階級制覇を目指したがかなわなかった。昨年12月、草野慎悟(三迫)に8回判定勝ちした試合が最後となった。