NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の第73話が20日、放送され、東京・銀座の一流レストラン「アッラ・フォンターナ」のオーナー、大城房子(原田美枝子)に姉がいたことが判明し、視聴者から驚きの声があがっている。
沖縄のサトウキビ農家の次女として生まれ、沖縄料理に夢をかける主人公の比嘉暢子(黒島結菜)とそのきょうだいたちの姿を描く同作。タイトルの「ちむどんどん」は、沖縄の言葉で「心がドキドキする」を意味する。
房子は、フォンターナのオーナーであると同時に暢子の大叔母でもある。過去に描かれた戦前の回想シーンでは、房子には戦争で生き別れた妹がおり、彼女が「唯一の肉親」という説明があった。暢子の父、賢三(大森南朋)が妹の息子であるなら、房子は暢子にとって大叔母ではなく大伯母になる。この展開に多くの視聴者が混乱し、SNSに「房子オーナーと比嘉家の家系図が知りたい」などのリクエストが寄せられた。
ドラマは現在、第15週「ウークイの夜」(第71~75話)が放送されており、この日の放送では、夫の賢三との馴れ初めを子供たちに話す母、優子(仲間由紀恵)の場面と、賢三との関係を料理長の二ツ橋光二(高嶋政伸)に打ち明ける房子の場面が交互に展開し、随所に戦後の回想シーンが挟まれた。
房子によると、彼女の両親はやんばる出身で、幼い姉を親戚に預けて横浜・鶴見に職探しにやってきて、房子が鶴見で生まれた。姉には一度も会ったことがなく、姉の息子が賢三(桜田通)だった。そして戦前、出稼ぎで鶴見に来た賢三と出会った房子は、初めて親戚と呼べる人間に会えたことを喜び、賢三の明るい性格や三線のうまさ、人懐こさに癒された。