3連休最終日の18日、海上自衛隊で最大のヘリコプター基地として知られる館山航空基地(千葉県館山市宮城無番地)で「ヘリコプターフェスティバル in TATEYAMA 2022」が開かれた。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの基地の一般公開となった。訪れた約4870人は基地に配備されている哨戒ヘリ「SH-60K」の飛行をはじめ、さまざまなヘリの展示や史料館などを見学した。
館山航空基地は戦前の昭和5年に発足した館山海軍航空隊が前身。一般公開では格納庫前の駐機場に海自をはじめ陸上自衛隊、航空自衛隊や海上保安庁などのヘリが並び、来場者を出迎えた。
SH-60Kは、潜水艦や不審船の探索などに用いられ、対岸の海自横須賀基地(神奈川県)を母港とする護衛艦「いずも」にも搭載されている。
飛行展示では、大勢の見学者の前で、館山航空基地所属の隊員が遭難者を救助する様子を披露した。
格納庫内では隊員が手作りしたミニチュアの護衛艦「いしかわ」「かわたき」の2隻を展示。砲塔が回転し、LED照明も備えた力作で、特に子供たちの人気を集めていた。
一般公開が終わりに近づくと、駐機していたヘリが自らの基地に向けて次々に離陸し、見学者から歓声が上がっていた。
同基地広報室長の島崎大和3佐は「久しぶりのイベントで手探りで準備したが、大盛況となってうれしい」と話していた。