(セ・リーグ、阪神3-1中日、17回戦、阪神10勝7敗、17日、甲子園)今季初の3連投で、虎の白星を守り切った。岩崎が貫禄の無失点投球で19セーブ目。何度も勝利の喜びをファンへ届けてきた守護神に、矢野監督も最敬礼した。
「いつも落ち着いて、淡々とっていうふうにみえるかもしれないけど、気持ちで向かっていくというのが、優(岩崎)のいいところなんで」
3-1の九回。先頭の岡林に中前打を許したが、続く木下のゴロを素早く捕球し、二塁へ。山本から陽川へ渡り、投ゴロ併殺に打ち取った。中日・立浪監督がリプレー検証を要請したが、判定は変わらず。最後はビシエドを二ゴロに仕留め、ゲームセットを迎えた。
3連投は中継ぎで登板した昨年6月1―3日のオリックス戦(甲子園)以来。今季34試合登板で防御率1・93と安定感は健在だ。試合前に湯浅や石井ら若手と甲子園の外野スタンドを駆け上がる光景は日常になった。ブルペン陣のリーダーとしても、チームを支える。
指揮官は「どんな状況でも冷静に、熱く投げてくれています」と厚い信頼を口にした。背番号13が、シーズン前半戦での貯金生活に導く。(新里公章)