「シウマイ餃子ライン」運行へ 鹿沼商議所と関東自動車が協定

産経ニュース
シウマイ餃子ライン
シウマイ餃子ライン

栃木県の宇都宮と鹿沼両市を結ぶ路線バス「長坂新鹿沼線」を「シウマイ餃子ライン」と命名する協定が、「かぬまシウマイ」でまちおこしを進めている鹿沼商工会議所(木村剛考会頭)とバスを運行する関東自動車(宇都宮市、吉田元社長)の2者で締結された。既存バス路線を活用することで、「餃子のまち宇都宮」と「シウマイのまち鹿沼」を結ぶギョーザとシューマイの相乗効果を狙った新たな観光戦略。その成否が注目される。

今秋にもスタート

「まちづくりの協定が締結でき、うれしく思う」。6日に宇都宮市内の同社で行われた連携協定の締結式で、同商議所の木村会頭は相好を崩した。同社の吉田社長も「地域とのまちづくりでの協定は初めて。市の発展のために尽力したい」と声に力を込めた。

協定は既存の路線バス「長坂新鹿沼線」にショルダーネームとして「シウマイ餃子ライン」と命名する内容。時刻表やバスの行き先案内などにも表示するほか、専用にデザインしたラッピングバスも1台運行する。ほかにもバス路線沿線の飲食店や観光名所を巡ることができるような企画乗車券の商品化、通年型のツアーなどの実施が盛り込まれた。今秋にもスタートさせたい考えだ。

路線バスを使ったまちづくり事業の協定を結んだ鹿沼商議所の木村剛考会頭(左から2人目)と関東自動車の吉田元社長(同3人目)(松沢真美撮影)
路線バスを使ったまちづくり事業の協定を結んだ鹿沼商議所の木村剛考会頭(左から2人目)と関東自動車の吉田元社長(同3人目)(松沢真美撮影)

一致した思惑

同ラインの創設を含む協定は両者にとって〝渡りに船〟ともいえる。

JR宇都宮駅西口と東武鉄道日光線の新鹿沼駅、同社の鹿沼営業所を結ぶ片道約16キロの同路線は、沿線に高校や大学が多数あり、平日は朝夕を中心に通勤通学の利用者が多い。一方で、平日の日中や週末は乗降客数が大きくダウンするといった課題を抱えていた。

かたや同商議所も昨年、鹿沼市出身で「シウマイ弁当」で知られる「崎陽軒」(横浜市)初代社長の野並茂吉氏(1888~1965年)を顕彰する「シウマイ像」をJR鹿沼駅前に設置するなど、シューマイによるまちおこしを進めている最中。シューマイを提供する飲食店は60店舗を超えるなどの盛り上がりを見せ始めているが、知名度は全国区の「宇都宮餃子」と比べるとまだまだだ。

こうして観光客に来てほしい同商議所と、乗客を運びたい同社の思惑が一致。宇都宮餃子の知名度も活用した「シウマイ餃子ライン」とすることで、同社は利用客の少ない平日日中や週末の乗降客増を見込め、同商議所は鹿沼への観光客の誘客を期待する。

カギは相乗効果

一方、同ライン成否のカギを握るのは、宇都宮餃子との相乗効果になりそうだ。宇都宮餃子祭りなどのイベントを手掛けてきた「宇都宮餃子会」は「路線バス命名について鹿沼商議所からは事前に連絡を受けている」としたものの、具体的なコラボ企画などの計画はまだないという。

平成13年の設立以降、ギョーザを通じた地域活性化を息長く続けてきた同会。鈴木章弘事務局長は「食を通じて地域の発展に取り組んでいる者同士、互いにエールを送り、共に磨きをかけていきたい」と話している。(松沢真美)

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