(セ・リーグ、DeNA10-2ヤクルト、14回戦、ヤクルト8勝6敗、17日、横浜)苦しい状況が続くヤクルトに、心強い助っ人が帰ってきた。2軍で調整していたドミンゴ・サンタナ外野手(29)が1軍に昇格し、「5番・右翼」で先発出場。1点を先制した直後の一回2死二塁では遊撃内野安打を放ち、好機を広げた。しかし…。
チームは多数の新型コロナウイルス感染者が出て、青木や山田、塩見ら主力を欠いている。試合前の直近3試合では計6得点と得点力不足を露呈。若き4番・村上が打つ以外はなかなか得点パターンがなかっただけに、助っ人の1軍復帰はこの上ない朗報だ。
サンタナは4月上旬に下半身のコンディション不良で登録を抹消され、同下旬に米国で左半月板のクリーニング手術を受けた。7月上旬に再来日した際には「ワクワクしています。一日も早くチームの力となれるよう頑張ります」とコメント。その後は、ファームで調整を続けてきた。
コロナ禍で2軍戦も中止が相次ぎ、実戦出場のないまま迎えた1軍でのぶっつけ本番。それでも、松元監督代行が「リハビリ段階では、いつ1軍に来てもいいぐらいの段階には上がってきている」と状態の良さを明かしていた通り、2打席目の四回先頭では左前打を放つなど健在ぶりを見せたが、チームは投手陣が2桁安打を浴びて2桁失点。2020年10月2-7日以来、2年ぶりとなる5連敗を喫した。
16日の高梨、内山壮、奥村、長岡に続き、この日からコロナに感染していた中村が2軍に合流。着々と戦力は戻りつつある。サンタナの存在感、チームに与える影響力は大きい。苦境打破への救世主となるか。