安倍晋三元首相を悼む動きが広がるなか、ラーム・エマニュエル駐日米国大使の姿勢が際立っている。弔意を示すため、安倍氏の私邸や自民党本部を訪れたうえ、東京・芝公園の増上寺で行われた通夜にも参列し、ツイッターでの発信も繰り返している。日米同盟を基軸に国際社会の安定を目指した「安倍路線」を評価し、岸田文雄政権にも継承を求めているのか。
《日本を率いる卓越した政治家、世界的なリーダー、そして米国の友人。安倍氏が語る明解な見解は、永遠に惜しまれることでしょう》《日米が共有する理念の強力な擁護者を失ってしまいました。さようなら、友よ。寂しい思いで胸がいっぱいです》
エマニュエル氏は、安倍氏が凶弾に倒れた8日、ツイッターでこう発信した。
10日には、都内の安倍邸を訪れ、昭恵夫人らにお悔やみの言葉を伝えた。11日には、日米財務相会談のため来日したジャネット・イエレン財務長官と増上寺での通夜に参列した。14日は自民党本部を訪れて記帳し、記者団に「見識と実行力があるリーダーだった。悲しい」と思いを語った。
連日のように続く、弔意表明をどう見るか。