連合、集票力低下が顕著 立民・国民の「股裂き」響く

産経ニュース

10日投開票の参院選では、日本労働組合総連合会(連合)傘下労組の集票力低下も鮮明になった。立憲民主、国民民主両党から産業別労働組合(産別)の組織内候補として計9人が出馬し、うち8人が当選したが、ほとんどが前回や前々回の参院選より得票を減らした。連合の支援先が両党に分かれる「股裂き」の状況も影を落とした。

立民からは地方自治体職員らでつくる自治労、日本教職員組合(日教組)など官公労系から現職1人、新人4人の組織内候補が出馬し、5人全員が当選した。

基幹労連とものづくり産業労組(JAM)は相互支援する形で交互に候補者を出しているが、前回は旧国民で擁立して落選。今回は立民に乗り換えて候補を立て、当選にこぎつけた。

立民はこの5人に加え、辻元清美元衆院議員が私鉄総連の準組織内候補としてくら替え出馬し、約43万票を得て当選した。党関係者は「辻元氏に弾き出される形で労組系が落選していたら一大事だった」と5人全員の当選に胸をなでおろした。

一方、国民民主からは民間産別の現職3人、新人1人が出馬。当選ライン入りをめぐる競争の結果、電機連合の現職だけが落選する結果となった。電機連合は前回参院選でも同様の形で現職が落選しており、2回連続の痛手となった。

厚生労働省のまとめによると、連合加盟労組の組合員数は令和3年で688万人で、前々回参院選のあった平成28年の675万人よりは増えている。ところが集票力は逆に衰えており、今回、候補を擁立した9産別の得票総数は、28年から約15%も減少している。

産別関係者は「組織内議員を維持できなくなるのではないか」と危機感を隠さない。選挙区でも今回、複数区を中心に9選挙区で立民と国民の候補者が競合。「股裂き」の状況で、労組票は分散を強いられた。

連合組合員の「野党離れ」も深刻だ。連合が令和元年に行ったアンケートでは、旧立民・旧国民の支持率が計35%にとどまる一方、自民支持率は21%に上った。

連合の芳野友子会長は11日の記者会見で「足腰が弱いということが結果と結びついた」と総括に取り組む考えを示したが、組織力凋落を押しとどめる方策は容易に見いだせそうにない。(千葉倫之)

  1. NHK朝ドラあすの「ちむどんどん」8月16日OA第92話あらすじ 独立に向けて課題が山積みの暢子(黒島結菜)、賢秀(竜星涼)は我那覇と再会し…

  2. 【底辺キャバ嬢の盛り場より愛を込めて】困窮女性の大量参入で「ヤバいパパ」が急増 シャワー浴びてる間に財布からお金を盗み逃走

  3. 15日スタートNHK朝ドラ「ちむどんどん」第19週あらすじ 新婚生活が始まった暢子(黒島結菜)、独立に向けて動き出し…

  4. 値上げしてもよいと思うもの 3位「おむつ」、2位「ビール」、圧倒的1位は?

  5. 【許さない 未解決事件のいま】(3)ポツンと一軒家の惨劇 私的懸賞で解決願う長男 茨城高齢夫婦殺害