小田急電鉄のロマンスカー特急券の予約とキャンセルを約9300回繰り返したとして、警視庁捜査1課は13日、偽計業務妨害容疑で、埼玉県志木市、無職、男(48)を書類送検した。男は任意の調べに「乗務員の態度が気に入らず、嫌がらせをした。職場のイライラもあった」などと容疑を認めている。
送検容疑は、男は昨年3月4日~11月29日、ロマンスカーに乗る意思がないのに、専用の予約サイトで9313回にわたり特急券の予約を繰り返し、業務を妨害したとしている。予約の約9割は景色の良い「展望席」だったという。
捜査1課によると、サイトではクレジットカード番号の入力をしなくても予約でき、発車15分前まで決済しない場合は自動キャンセルされる仕組みだった。男は全て本人名義で予約していたという。
男は電車に乗ることを趣味としており、「ロマンスカーに乗ることが好きだったが、展望席で酒を飲みながら大騒ぎする客を注意せず、怒りを感じた」などと供述。令和2年末にも同様の行為を行っており、小田急電鉄が男に警告していた。