日本産モモ 揺れる信頼 書類偽造、禁輸発展の恐れも

産経ニュース

1枚の偽造書類を発端に、日本産のモモへの信頼が揺らいでいる。台湾へ輸出したモモの防除報告書が偽造されたとして輸出業者ら4人が13日に植物防疫法違反容疑で逮捕された事件。台湾では大玉で甘味が強い日本産のモモが高級品として人気が高く、日本からの総輸出額は年間5億円近くに及ぶが、台湾当局が日本の検疫実態に難色を示せば、モモの輸入禁止措置に踏み切る可能性も浮上している。

台湾は外来種の昆虫が域内に侵入すれば農作物に被害が及ぶとして、検疫には厳しい姿勢で臨んでいる。農林水産省によると、特に日本に生息する害虫の「モモシンクイガ」には目を光らせており、台湾当局は平成18年に日本からのモモ輸入を原則禁止とし、厳しい検疫条件に従ったモモのみ輸入を認めた。

しかし22年8月、台湾側の検査で山梨県産のモモからモモシンクイガの幼虫を確認。山梨県産に限ってモモ、リンゴ、ナシ、スモモの輸入を禁止した。当局間の協議の末、4カ月後には再開したが、台湾で害虫が同一年度に2回見つかった場合は、日本全土から4種の輸入が禁止されるという。

韓国産や米国産のモモも各国で流通する中、台湾では香港とともに、日本産のモモが高級品や贈答品として人気を集めている。23年は前年の輸出停止や東日本大震災の影響で一時落ち込むも、以降は増加傾向。昨年は年間388トン、約4億8千万円が輸出され、10年間で3倍以上に膨らんだ。

農水省の担当者などによると、これまでも日本側の検疫で虫が発見されたケースは「多少あった」とし、同省は生産都道府県を通じ、梱包(こんぽう)施設や輸出業者などに対して改善を求めてきた。一方、輸出前の段階でモモシンクイガ以外の虫が発見された場合は台湾に報告する義務はなく、22年以降は「台湾との間で輸出トラブルはなかった」としている。

ただ、台湾は以前から、日本の検疫の甘さを指摘していた。27年に農水省がまとめた調査報告書は、台湾の輸入業者などが日本産のモモについて味の良さを評価する一方、米国産や韓国産と比較すると検疫が甘く、適正な検疫を経たものを送ってほしいとの声が上がっていると記していた。

同省の担当者はこうした状況を踏まえ、書類の不正があった場合に予想される台湾当局の反応として「防除されていないモモが輸入された以上、日本産であればリンゴやナシも含めて輸入を禁止する恐れもある」と懸念。「輸入禁止となれば産地の損害は大きく、日本産のモモ全体に対する世界の信頼も失墜しかねない」と話している。(中井芳野)

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