米議会襲撃 トランプ氏周辺と極右団体の連携に注目 下院特別委調査

産経ニュース
トランプ前大統領(ロイター)
トランプ前大統領(ロイター)

【ワシントン=大内清】米国で2021年1月に起きたトランプ大統領(当時)の支持者による連邦議会議事堂襲撃事件を調査する下院特別委員会は12日、7回目の公聴会を開いた。トランプ氏が大統領選の敗北を覆すため、支持者にワシントンへ結集するよう呼びかけた経緯や、襲撃の先兵となった極右団体と同氏周辺が密接に連携していたとみられることが関係者の証言や通信記録などから示された。

公聴会で注目されたのは、事件の約3週間前となる20年12月18日にホワイトハウスで開かれた会合だ。その数日前には全米50州と首都ワシントンの大統領選挙人による投票で、トランプ氏の落選は確定していた。

しかし、なおも敗北を認めないトランプ氏は会合で、大規模な不正があったと強硬に主張するジュリアーニ元ニューヨーク市長やフリン元大統領補佐官、女性弁護士のシドニー・パウエル氏らと深夜に及ぶまで話し合った。

公聴会で公開された証言映像などによると、会合に同席していたホワイトハウスの法律顧問(当時)、パット・シポローネ氏らが不正の主張には根拠が必要だと指摘すると、他の参加者らは「証拠とはどういうことだ! そんなことを言うとは信じられない」などと非難。シポローネ氏は守秘義務を理由にトランプ氏自身がその場でどのような発言をしたかは明かさなかったものの、別のホワイトハウス関係者らは、室内から「激しい口論や罵(ののし)りが聞こえた」と証言した。

トランプ氏は、ジュリアーニ氏らが退出した直後にツイッターで支持者に向け、選挙結果を最終確定させる上下両院合同会議が行われる21年1月6日にワシントンに集まるよう求め、「ワイルドな日になる!」と投稿した。こうした状況証拠から特別委は、暴力も辞さない扇動工作がホワイトハウスでの謀議で大きく動き出したとの見方を強めているとみられる。

トランプ氏のツイートを受け、極右団体「プラウド・ボーイズ」や、退役軍人や元警官らの過激団体「オース・キーパーズ」といったグループが連携をとり始めた。同委は収集した数百の暗号化された通信記録の解析から、当日に持ち込む武器や集合場所などに関する連絡が活発にやりとりされていたことを確認。トランプ氏の個人的な政治コンサルタントであるロジャー・ストーン氏やフリン氏ら、トランプ氏に極めて近い人物がこれらのグループと行動をともにしていたことも映像などから裏付けられている。

公聴会には議会襲撃に加わって起訴された男性が証人として出席し、「トランプ氏の指示だと受け止めてワシントンに行った」と当時を振り返った。事件後に職や自宅を失ったという男性は「今はトランプ氏の噓に怒りを感じる」と証言し、なおもトランプ氏を支持する人々は「手遅れになる前に気付いた方がいい」と語った。

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