安倍晋三元首相の死去を受け、世界各地の日本関連施設では11日、政府首脳や高官らの弔問が相次いだ。台湾の蔡英文総統は日本の窓口機関である日本台湾交流協会台北事務所を訪れ、安倍氏の遺影に花を手向けた。オーストラリアのアルバニージー首相とウォン外相も首都キャンベラの日本大使公邸を訪れた。
蔡氏は弔問の際に「安倍元首相は民主主義や自由、人権といった価値を生涯かけて守った。台日関係に果たした貢献に感謝する」と述べた。
フランスのマクロン大統領は、パリの日本大使公邸を弔問に訪れ「安倍氏の夫人や家族、日本の全国民にお悔やみとフランスの友情を伝えたかった」と語った。
中国の馬朝旭外務次官も北京の日本大使館を訪れて記帳し、中国政府を代表して哀悼の意を表した。モンゴルの首都ウランバートルにある日本大使館前では、献花する市民が相次いだ。(共同)