自民党大阪市議団の川嶋広稔(ひろとし)幹事長は12日、来年4月に行われる大阪市長選に独自候補を擁立したいとの意向を示した。大阪府内で地域政党「大阪維新の会」が根強い支持を集める中で「(市長選を)とらないと大阪の状況を変えられない」と記者団に述べた。
大阪維新は大阪市議会の最大会派で、府議会では過半数を占める。また国政政党の日本維新の会も、大阪の選挙区で盤石ともいえる強さを誇る。
川嶋氏はこうした状況を変えるため、大阪市長選で勝利する必要があると強調。「かなり維新が強い。厳しい」としながらも、候補者擁立は「何がなんでもやらなくてはならない仕事だ」と述べた。
松井一郎市長(日本維新代表)は来年4月の市長任期満了をもって政界を引退すると表明しており、大阪維新は年内に市長選の候補者を決めたいとしている。