東京都医師会の尾崎治夫会長は12日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染者の増加を受けて「急増のカーブを緩やかにするのはワクチン接種しかないと思う」と述べ、3回目の接種を呼びかけた。4回目の対象者に、60歳以上や基礎疾患がある人らだけでなく、医療・介護従事者を含めるべきだとの考えも示した。
蔓延(まんえん)防止等重点措置など行動制限については「経済的な面などバランスを考えるとなかなか難しいのではないか。医師会として求めることは考えていない」とした。
猪口正孝副会長は「予想を上回るペースで感染が拡大している」と指摘。都内の医療提供体制を維持するには、入院を中等症以上とするなど、症状に応じた対応が重要だとした。今後、さらに感染者が増えれば「全数検査、隔離がなし崩し的にうまくいかなくなる可能性がある」とも述べた。