外国人旅行客への免税販売を装った消費税不正還付事件で、大阪地検特捜部は11日、消費税法違反などの罪で、大阪市西区の輸出販売会社「福和楽(ふくわらく)」社長で中国籍の陳鋒(ちんほう)容疑者(34)=同市港区=らと法人としての同社を起訴した。特捜部は認否を明らかにしていない。
起訴状によると、男女数人と共謀し平成29年6月~令和元年9月、架空の免税売り上げを計上。不正に消費税約3億3千万円の還付を受けたなどとしている。
特捜部によると、陳被告らは高級化粧品などの免税品販売で消費税を受け取らない代わりに、仕入れで納めた消費税の還付を受けられる制度を悪用した。