千葉県選挙管理委員会によると、10日に投開票された参院選で選挙区に一票を投じた県内の有権者数は計263万1296人で、投票率は令和元年の前回参院選を4・73ポイント上回る50・01%となり、かろうじて過半数に達した。このうち期日前投票者数は計92万533人で、投票率に換算すると約17%分に相当。前回よりも19万人以上増え、伸び率は1・27倍で都道府県別では最も大きかった。
県選管は期日前投票の伸びについて、「都市部の商業施設などに投票所を増やし、利便性の向上を図ったことが背景にあるのでは」と分析する。
一方、県内の投票率は全国平均の52・05%を下回り、昭和22年の第1回参院選から26回連続で及ばなかった。都道府県別の順位は28位で、前回の38位から大きく上げた。
今回の参院選では、平成元年に並ぶ過去最多タイの14人が出馬。熊谷俊人知事は11日、県庁で記者団に対し、「さまざまな政党や候補者が多く立候補した。何らかの形で思いの受け皿になる候補者がいたということではないか」と話した。