山上徹也容疑者を殺人容疑で送検、警察署には１００人以上の報道陣

自民党の安倍晋三元首相（６７）が奈良市で銃撃され死亡した事件で、殺人未遂容疑で逮捕した元海上自衛官の無職、山上徹也容疑者（４１）＝奈良市大宮町＝について、奈良県警は１０日午前、容疑を殺人に切り替えて送検した。

山上容疑者を乗せた捜査車両は１０日午前９時に奈良西署を出発。マスク姿の山上容疑者は後部座席に座り、ややうつむき気味だったが顔を隠す様子はなかった。同署やその周辺には報道陣１００人以上が詰めかけ、周辺では警察官が警戒にあたった。

山上容疑者は８日午前１１時半ごろ、奈良市西大寺東町の路上で参院選の応援演説中だった安倍氏に向けて発砲。安倍氏は同日夕に死亡した。　捜査関係者によると、調べに特定の宗教団体の名前を挙げ、「団体のトップを狙うつもりだったが、元首相がつながっていると思ったから狙った」などと供述している。