大相撲名古屋場所初日(10日、ドルフィンズアリーナ)東大初の力士として注目の須山(24)=本名・須山穂嵩、木瀬部屋)が45歳の澤勇(式秀部屋)を一方的に突き倒し、序ノ口デビュー戦を白星で飾った。
立ち合いから突いて休むことなく前進し、「しっかり当たっていこうと思った。良かったと思います」と納得の表情で振り返った。
須山は5月の夏場所3日目からの前相撲で初土俵。3戦全勝で一番出世を決め、今場所から序ノ口16枚目として番付にしこ名が載った。
現在は「前に出る力をつけること」を意識しながら稽古に励むとともに体重増加にも取り組んでおり、4月の新弟子検査時に104キロだった体重は112キロまで増えたという。
また、文学部4年の現役大学生として名古屋入り後もオンライン授業には宿舎から参加しているという。
今場所は序ノ口として7番、相撲を取ることになる。取組後の会見で目標を聞かれると「優勝です。もちろん」ときっぱり。「自信(がある)とかではなく、やるだけです」と力を込めた。