地元・下関に深い悲しみ「まだまだ必要な人材」

産経ニュース
安倍晋三元首相の地元事務所。周りには多くの報道陣が集まった=8日、山口県下関市
安倍晋三元首相の地元事務所。周りには多くの報道陣が集まった=8日、山口県下関市

「何とか回復を」-。悲痛な願いは届かなかった。安倍晋三元首相が参院選の街頭演説中に銃撃され亡くなった8日、安倍氏の地元、山口県下関市は深い悲しみに包まれた。2年前に首相を退任後もさらなる活躍が期待されていた中、選挙中の凶行に支持者らの間には「絶対に許せない」と強い怒りが広がった。

 報道陣の取材に応じる安倍晋三元首相の地元後援会の伊藤昭男会長=山口県下関市
報道陣の取材に応じる安倍晋三元首相の地元後援会の伊藤昭男会長=山口県下関市

「言葉がない。本当に残念でならない」

安倍氏の地元後援会の伊藤昭男会長は報道陣の取材に対し言葉を絞り出した。

伊藤氏は、安倍氏が銃撃されたとの一報を受けて同日正午過ぎに同市の安倍氏事務所に駆け付けた。なかなか情報が入らない中、「ただただ無事でいてほしい」と回復を祈り続けた。

平成15年に安倍氏が自民党幹事長に就任後、約20年にわたり後援会長として地元で安倍氏を支え続けた。安倍氏は、参院選の演説で全国を飛び回る中、先月25日に自民党候補の応援で下関入りした際、伊藤氏らと食事を共にしたばかりだった。参院選投開票日の10日にも山口入りし、翌11日朝に伊藤氏と面会する予定だった。

安倍氏はくしくも父、晋太郎氏が亡くなった67歳で凶弾に倒れた。「信義に厚い人だった。ちょっと早すぎではないか。まだまだわが国に必要な人材だと信じて、これからもしっかり応援していこうという気持ちでいたのに」。伊藤氏は沈痛な面持ちで語った。

同市の安倍氏事務所には、事件直後から伊藤氏のほか後援会幹部、県議、市議らが慌ただしく出入りし、情報収集に追われた。また、事務所の周りには約50人の報道陣が集まった。

地元支持者の間には、さらに首相に返り咲く期待もあった。後援会関係者は「こんな卑怯(ひきょう)なことは許せない。(安倍氏には)まだまだやってもらわなければいけないことがたくさんあった」と憤りをあらわにした。別の後援会関係者も「まだ信じられない。これから日本は大変なことになってしまうのではないか」と危惧した。

安倍氏の元地元秘書で下関市の前田晋太郎市長は「これほどの悲しみはなく、言葉もない。政治家、前田晋太郎を生み、育てていただいたご恩は一生忘れません」とのコメントを出した。

福岡市の高島宗一郎市長は、報道陣の取材に「こんな日が来るとは信じられないし、信じたくないし、悔しいし、悲しい。体に力が入らない」と言葉を詰まらせた。

報道関係者の取材に応じる福岡市の高島宗一郎市長=市役所

福岡市は第2次安倍政権下で国家戦略特区を活用し、「アベノミクスの申し子」として都市の高い成長を実現させた。安倍氏と高島氏の親交も厚く、高島氏は「市長としてまだ若く基盤も経験もないときに『僕が守ってあげるから』といわれたことが忘れられない」と振り返る。

選挙中に銃撃されたことについては「信じられない。背後から暴力を行使するという卑劣なことは絶対に許せない」と語気を強めた。

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