与野党、参院選「1人区」にてこ入れ 東北で総力戦

産経ニュース
演説後、聴衆とグータッチを交わす岸田文雄首相=6日午後、青森市(野村憲正撮影)
演説後、聴衆とグータッチを交わす岸田文雄首相=6日午後、青森市(野村憲正撮影)

終盤を迎えた参院選(10日投開票)は改選数1の「1人区」の勝敗がカギを握る。とりわけ、与野党が激しく競り合うのが全6選挙区が1人区の東北地方だ。岸田文雄首相(自民党総裁)は6日、青森、秋田両県に入り、てこ入れを図った。立憲民主党の泉健太代表も前日5日に岩手、宮城両県で応援演説を行うなど、与野党が党首級を投入する総力戦に臨んでいる。

「北海道から沖縄まで全国で大激戦が繰り広げられているが、有数の激戦区がこの青森だ」。6日、首相は青森市内でこう訴え、聴衆と「グータッチ」を交わして自民候補をアピールした。選挙戦初日の6月22日の公示日には福島、岩手、宮城の東北3選挙区でマイクを握った。

首相が6日までに応援演説に入った22都道府県のうち東北は4分の1を占める。8日には山形や福島で街頭演説に臨む。東北に注力するのは過去2回の参院選で野党系候補に負け越したからだ。平成28年参院選では全6選挙区中、秋田を除く5選挙区で野党系に敗れた。令和元年参院選では青森と福島で2勝し、残り4選挙区は敗れた。

東北は岩手県が地盤の立民の小沢一郎衆院議員など野党系の大物議員が多く、自民にとって鬼門といえる。今回の参院選も各地で競り合っており、自民は4日の党幹部会合で青森などを「重点区」に設定した。

一方、野党陣営も票を積み上げようと懸命だ。立民の泉氏は5日、岩手、宮城両選挙区の立民候補の応援に入った。岩手では「相手(自民)も相当力を入れている。激戦だ」と危機感をあらわにした。

8日には西村智奈美幹事長が福島入りを予定している。ただ、前回の参院選では全6選挙区で成立した野党共闘が、今回は秋田、山形で崩れるなど、足並みの乱れも見える。

参院選は1人区の勝敗が趨勢を左右する。大半は自民が優勢だが、産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同情勢調査(2、3両日実施)では東北の一部や沖縄で野党系無所属が抜け出し、新潟では立民がやや優位に立つなど、自民の勢いに陰りが見える選挙区もある。

こうした情勢を受け、首相は選挙戦を締めくくる9日の「最後の訴え」を近年恒例だった東京都心ではなく、新潟で行う方向で調整している。最終日まで与野党の白熱した舌戦が繰り広げられそうだ。(竹之内秀介、野村憲正)

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