女優の黒島結菜が主演を務め、沖縄料理に夢をかけるヒロインとそのきょうだいたちの姿を描くNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(総合など)の第63話が6日、放送される。
沖縄が本土復帰した1972年、暢子は料理人になるという夢を叶えるため上京。銀座の一流イタリアン「アッラ・フォンターナ」に就職し、オーナーで大叔母の大城房子(原田美枝子)から与えられた数々の試練をクリアしながら、料理人として順調に腕を磨いていた。
上京から6年後の78年、暢子は人としても大きく成長。子供の頃に沖縄で過ごした青柳和彦(宮沢氷魚)は東洋新聞学芸部のエース記者となり、幼なじみの砂川智(前田公輝)も、上京後に勤務していた食品卸の会社で多くを学び、独立を果たした。
ある日、暢子は、和彦が恋人の大野愛(飯豊まりえ)と結婚が近いことを知り、いつしか恋心を抱くようになっていた。和彦も暢子を意識するようになり、愛との結婚に迷っていた。
ドラマは第13週「黒砂糖のキッス」(第61~65話)が放送中で、暢子は、生まれて初めての恋愛感情に気付き、仕事に集中できずにいた。一方、和彦も暢子のことが気になるが、愛との結婚話は進み、愛の父が式場を予約する事態に。愛が和彦の考えを聞くと、「愛の意思を尊重する」と言うのみで、愛は、自分以外に好きな人がいるのではと不審がるが、和彦はそれを強く否定した。
第62話(5日放送)で、フォンターナで厨房スタッフ3人が突然退職して営業が危ぶまれるなか、房子は店を開いた。厨房に入り、ストーブ前を担当した房子。手際よく調理を進め、その仕事ぶりに暢子は感動する。
仕事が終わり、暢子がひとり仕込みをしていると、そこに神妙な顔で愛がやってきた。暢子も愛と話がしたかったと言い、和彦のことが好きだという気持ちを打ち明けた。暢子は、初めての感情にどうしていいか分からなかったが、この日の忙しさでやっと答えが出たとし、和彦のことはきれいさっぱり諦めると伝えた。今は料理が楽しく、「デージちむどんどんしてる!」と笑った。
第63話で、暢子は愛と話し、料理に改めて専念することを宣言する。和彦への思いを断ち切る決意をするが、その矢先、暢子は下宿先で和彦と時間を過ごすことになり…。
一方、暢子の実家、沖縄・やんばるでは、教師としての壁にぶつかっている姉の良子(川口春奈)が、久しぶりに別居中の夫、石川博夫(山田裕貴)のもとを訪ねる。