女優の黒島結菜が主演を務めるNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土 BSプレミアム・午前7時30分、総合・午前8時)。これまでの流れを振り返りながら、第13週(4~8日)のあらすじを紹介する。
沖縄のサトウキビ農家の次女として生まれ、沖縄料理に夢をかける比嘉暢子(黒島)とそのきょうだいたちの姿を描く同作。タイトルは、沖縄の言葉で「心がドキドキする」を意味する。
沖縄が本土復帰した1972年、西洋料理のシェフになるという夢を抱いて上京した暢子は、銀座にある一流レストラン「アッラ・フォンターナ」に就職。オーナーで大叔母の大城房子(原田美枝子)から課される難題を乗り越え、料理人としてだけでなく人間としても成長を遂げた。
第12週「古酒(くーす)交差点」(第56~60話)では、暢子の上京から丸6年が経過。子供のころ沖縄で過ごした青柳和彦(宮沢氷魚)は東洋新聞学芸部のエース記者として活躍し、幼なじみの砂川智(前田公輝)も上京後、念願の独立起業を果たした。
ある日、暢子は、和彦が恋人の大野愛(飯豊まりえ)と結婚が近いことを知る。和彦に友達以上の感情を抱くようになり落ちつかない中、和彦も暢子のことが気になり始め、愛との結婚に漠然とした迷いが生じていた。暢子に思いを寄せる智は、仕事で帰省することになり、今後のことを親に話すため、一緒に帰ろうと暢子を誘った。その会話を和彦も見ていた。
暢子との将来に向けて必死に働く智はついに過労でダウン。その穴を和彦たちの手伝いで埋めた。その晩、暢子は、和彦と愛がキスしようとしているところを目撃してしまい激しく動揺。酔った勢いで房子に「(和彦に)恋人がいるんだのに、好きとか言えないじゃないですか」とぶつけた。生まれて初めて抱く感情にどうしたらいいかわからない暢子。和彦も、沖縄県人会会長の平良三郎(片岡鶴太郎)に「このまま結婚したらいけないような気がして…」などと打ち明けた。
第13週は「黒砂糖のキッス」(第61~65話)。
暢子は、房子と酒を交わすうちに、和彦への恋心を自覚。生まれて初めての感情に、仕事ができなくなるほど振り回され、料理長の二ツ橋光二(高嶋政伸)から助言を受ける。しかし、フォンターナで起こる「大事件」をきっかけに暢子の中で何かが変わり始める。
一方、和彦と愛の縁談は進み、関係にも変化が訪れる。智は事業独立を機に暢子に改めて気持ちをぶつけて…。