NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の第60話が1日、放送され、本編終了後に第13週「黒砂糖のキッス」の予告映像が流れた。今週に引き続いてヒロインの比嘉暢子(黒島結菜)をめぐる恋の四角関係が軸になると見られ、ネットには波乱の展開を予想した視聴者からのコメントが相次いで寄せられている。
沖縄のサトウキビ農家の次女として生まれ、沖縄料理に夢をかけるヒロインとそのきょうだいたちの姿を描く同作。タイトルの「ちむどんどん」は、沖縄の言葉で「心がドキドキする」を意味する。
第12週「古酒(くーす)交差点」は、暢子、子供のころ暢子たちと沖縄で過ごした新聞記者の青柳和彦(宮沢氷魚)、和彦の恋人の大野愛(飯豊まりえ)、子供の頃から暢子に思いを寄せてきた幼なじみの砂川智(前田公輝)の恋愛模様を軸に物語が進行した。暢子を追って上京した智は念願の独立起業を果たし、事業を一刻も早く軌道に乗せて暢子にプロポーズしようと張り切るが、無理がたたり過労でダウン。和彦は愛と婚約したが、暢子と智の関係が気になり、結婚が近づくに連れて将来に対し漠然とした迷いが生じていた。暢子も和彦に対する思いが芽生え、生まれて初めての恋愛感情に激しく動揺した。
予告映像では、仕事が上の空の暢子が料理を焦がす、やけどする、給仕中にホールでつまずくなど失敗の連続。和彦と急接近した暢子が動揺する様子や、暢子、和彦、愛、智の4人が海岸で楽しげにダブルデートする映像に、愛の「ほかに好きな人でもいるの?」「私は和彦の気持ちが聞きたい」とのセリフが重なった。立派になって沖縄に帰省した智に熱い視線を送る暢子の妹、歌子(上白石萌歌)の「こんな気持ち初めてだのに」という切ないつぶやき、和彦の上司、田良島甚内(山中崇)の「諦めるのか。自分の幸せを」といった問いかけも。そして最後は、暢子が「好きだけど、きれいさっぱり諦める」と吹っ切れたような笑顔で明るく話すカットで締めくくられている。