里見女流四冠が挑む「棋士」、女性ゼロの背景に将棋人口

産経ニュース

女性で初めて棋士編入試験の受験資格を得ていた里見香奈女流四冠(30)=女流王座・女流王位・女流王将・倉敷藤花、写真=が受験を申請したことが28日、日本将棋連盟の発表で明らかになった。8月から始まる棋士5人との対局で3勝すれば合格し、初の「女性棋士」の誕生となるが、今まで女性がいなかった背景に挙げられるのが女性の将棋人口だ。

現役「三段」は1人だけ

「女流棋士」は奨励会の下部組織の役割も持つ「研修会」で一定のクラスに入ればなれる。さらに上のクラスに入れば奨励会に編入でき、その奨励会で最高の三段になった上で、半年に原則2人だけが「棋士」になれる。

これまで女性の「棋士」が誕生しなかったのは、女性の将棋人口が少ないことが主な要因とみられる。現在、男女ともに入れる研修会(関西)では、女性は全体の2割程度。奨励会三段は41人いるが、女性はこのうち1人で、中七海(ななみ)三段(23)だ。

奨励会で三段になった女性は現役の中三段に、退会した里見女流四冠と西山朋佳女流二冠(27)=白玲・女王=の3人。西山女流二冠は令和2年、三段リーグで30人中3位となり、初の「女性棋士」まであと一歩に迫ったこともある。

男性棋士に7連勝中

里見女流四冠は奨励会退会後は、史上初の女流六冠を達成するなど活躍。女流棋戦で上位に入ることで男性棋士参加の公式戦にも出場している。現在、男性棋士に7連勝しており、女流棋士の最多記録を更新中だ。近年は女流の公式戦が新設されて対局機会が増えたことも、棋力が充実している要因とみられる。(中島高幸)

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