東京高検検事長に24日付で就任した落合義和氏(62)が27日、東京・霞が関で記者会見し、「大きな権限を与えられていることの責任を強く意識し、誠実に職務を遂行する」と抱負を語った。東京高検の検事長は法務検察の序列ナンバー2。
落合氏は「犯罪の匿名化が進み、摘発や共犯者の発見が難しくなってきている。本当の『悪』が誰かを見極める捜査を、各検察官に期待する」と述べた。
現在、議論が進む刑事手続きのIT化については「私たち(捜査機関)の仕事の効率化だけでなく、国民の司法の使い勝手にも関連する問題。さまざまな声が届くものになってほしい」と期待を寄せた。
落合氏は北海道出身。東大法学部卒業後、昭和61年に検事任官。東京地検刑事部長や、さいたま地検検事正を経て令和2年7月から最高検次長検事を務めた。