沖縄のサトウキビ農家の次女として生まれ、沖縄料理に夢をかけるヒロインとそのきょうだいたちの姿を描くNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土 BSプレミアム・午前7時30分~、NHK総合・午前8時~)。これまでの流れを振り返りながら第12週(6月27~7月1日)のあらすじを紹介する。
主人公の比嘉暢子を女優の黒島結菜が演じ、その家族として仲間由紀恵、竜星涼、川口春奈、上白石萌歌が出演。語りをジョン・カビラが務める。タイトルは、沖縄の言葉で「心がドキドキする」を意味する。
第11週「ポークとたまごと男と女」(第41~45話)では、男女の役割分担をテーマに、ヒロインたちがそれぞれの場所で直面した問題に向き合い、奮闘する様子が描かれた。東京・銀座にある一流レストラン「アッラ・フォンターナ」で働き始めて6年目を迎えた暢子。自身の大叔母でもあるオーナーの大城房子(原田美枝子)に指名され、大怪我で厨房に立てなくなった料理長の二ツ橋光二(高嶋政伸)に代わってシェフ代行を任されたが、男性ばかりの先輩たちの協力を思うように得られず苦戦した。
暢子が親戚であることで躊躇する房子だったが、二ツ橋は「コネも理屈も関係ない。実力とやる気が全て」という房子の口癖に触れ、彼女の技術とセンスに太鼓判。あつれきが起こることも予想していたが、自分らしさを発揮した暢子とスタッフが力を合わせることでフォンターナ全体の成長につながると期待をかけた。そして暢子は、試行錯誤の末に謙虚になって感謝や謝罪の気持ちを素直に表すことで同僚から信頼を得て、無事にシェフ代行をやり切った。