渡邉寧久の得するエンタメ見聞録

賛否両論あった五輪を美化せず…解釈は観客に一任された 映画「東京2020オリンピック」

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河瀨監督が伝えようとしたものは…
河瀨監督が伝えようとしたものは…

750日、5000時間、「東京2020オリンピック」を撮り続けた膨大な記録。メディア資料には書かれている。

それらが公開中の2本の映画「東京2020オリンピックSIDE:A」と「SIDE:B」にまとめられている。

5000時間といえば、208日間。どの場面をどうつなぐのかは、監督の感覚そのもの。河瀨直美監督(53)がその権限を得て、未来に残る公式映画を作り上げた。「SIDE:A」に対して「自主映画のように私物化」という厳しいひと言を読んだ。客入りについてもSNSでは「映画も無観客」。座布団一枚! である。

講談のネタに、赤穂事件を題材にした「赤穂義士伝」(歌舞伎では「忠臣蔵」)がある。史実を伝える本伝、その周囲の人物を扱った外伝、討ち入りに参加した四十七士に寄った銘々伝に分類されている。

観客は五輪映画に本伝を期待していた。ところが河瀨監督は違うアプローチで攻めた。資料によれば、「SIDE:A」では表舞台に立つアスリートを中心としたオリンピック関係者たち。まさに銘々伝である。

記録や競技、肉体をクローズアップし、躍動感を与えたり高揚感を高めたりしない。人の物語を描き、しかもことさらハイライトを求めず、終始低温を貫く。

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