歌舞伎俳優、市川海老蔵(44)が23日、東京都内で歌舞伎座「七月大歌舞伎」(7月4~29日)の取材会を行った。先月31日に十三代目市川團十郎白猿襲名と長男、堀越勸玄(9)の八代目市川新之助初舞台披露公演を11、12月に行うと発表してから初の会見で、「スイッチが入らなくても入っている感じ」と意欲。終盤には勸玄と長女、市川ぼたん(10)も登場し、歌舞伎座本興行で初の親子3人共演が実現することに「うれしいね」と目尻を下げた。
大名跡の襲名を前にスター役者が〝歌舞伎の聖地〟で念願の親子3人共演を実現させる。
取材会後の写真撮影に勸玄とぼたんを連れて登場した海老蔵は上機嫌。ぼたんに「舞台に立っていないときは優しくて、かわいくて面白い」と言われ、勸玄には「大人げない。ゲームに勝つと足の先から頭まで喜んでいる」と〝暴露〟されると、「最近よくかわいいって言われる。もう海老蔵じゃなくなるんでね。〝かわ團〟?」とジョークを飛ばして笑わせた。
「七月大歌舞伎」の第2部「夏祭浪花鑑」で勸玄、「雪月花三景 仲国」で勸玄とぼたんとの親子共演が実現。海老蔵は「歌舞伎座という特別な場所で1カ月公演ができるのはわが家にとって初めて。うれしいですね」と笑顔。「夏祭―」で成田屋の親子が共演するのも初めてで、「麗禾(ぼたんの本名)も本興行で歌舞伎座に出られる。初ものづくしです」と喜びを爆発させた。
11、12月には同所で十三代目市川團十郎白猿襲名と八代目市川新之助初舞台披露公演を控える。