平成29年に神戸市立六甲アイランド高の生徒だった男性(20)が、校舎から飛び降りて重傷を負ったのは、教諭の指導で精神的に追い詰められたのが原因だとして、市に約6150万円の損害賠償を求め24日、神戸地裁に提訴した。
訴状などによると男性は29年12月、友人になりすまして交流サイト(SNS)から投稿するなどの行為で教諭から指導を受けた際、2日間で計16時間にわたり小部屋に押し込められた。
教諭は監視しながら執拗(しつよう)に反省を求め、退学を示唆する発言もした。男性は初日の指導が終わった後に遺書を書き、2日目に校舎5階から飛び降りた。脚などに障害が残り、歩行につえが必要という。
神戸市教育委員会は「訴状が届いていないのでコメントできないが、引き続き誠実に対応していく」としている。