大相撲の元関脇・追風(はやて)海のしこ名で活躍し、角界にその足跡を残した。
小学2年から相撲を始め、地元の板柳中(板柳町)から埼玉栄高、日大とアマチュア相撲界の〝王道〟を歩み、学生横綱のタイトルを手にプロ入り。けがで苦しんだ時期もあったが、思い出に残る取組として元横綱・貴乃花との対戦を挙げ「貴乃花にだけはどうやっても勝てなかった。努力で補えるレベルではなかった」と述懐。
角界を通して人脈を築く中で、引退後は「地元を良くしたい」との思いで同町議を経て県議を3期務め、国政に初挑戦。青森県の魅力を「豊富な自然環境。1次産業を発展させることが県の財産を守ることにつながる」と力を込める。
日々の政治活動では、現役時代に角界の第一人者と胸を合わせた経験が役立っているという。
「政治も勝負の世界。失敗できないが度胸も必要。貴乃花と向き合った瞬間の緊張感を覚えながら活動している」
事務所の看板には「日本の難題とがっぷり四つ!」のキャッチフレーズが掲げられている。右四つからの寄りや上手投げを得意とした現役時代さながらの〝取り口〟で〝白星〟を狙う。