静岡県焼津市の焼津港で起きた冷凍カツオ窃盗事件を巡り、焼津漁業協同組合が設置した再発防止委員会は24日、漁協の内部調査が不十分な上、同委員会の調査に対しても協力的でなかったとして、第三者による再調査を求める答申書を提出した。
再発防止委によると、漁協は令和2年にも内部通報を受けて内部調査を実施。ただ、窃盗の経緯や原因は明らかにならず、再発防止委は、今回の内部調査書にこうした経緯が盛り込まれなかったと指摘した。
カツオの落札記録と、倉庫会社にある冷蔵庫の出入庫記録を精査した上で漁協職員にヒアリングするよう求めたのに、完了していないとも批判した。
再発防止委は漁協の幹部や市職員ら11人で構成され、問題発覚後の昨年12月に発足。漁協の内部調査を基に、再発防止策などを検討している。