長野市の善光寺を共同運営する「大勧進」は24日、トップの貫主(かんす)だった瀧口宥誠(たきぐち・・ゆうじょう)氏が今年4月に誤えん性肺炎で死去したことを受け、特命住職として貫主業務を代行していた栢木寛照(かやき・かんしょう)氏(76)が後任に就いたと発表した。就任は6月17日付。
記者会見が開かれ、栢木氏は「善光寺は民衆が今日まで守ってきた。多くの人の平らかなる思いと善光寺如来とのつなぎ役を果たしていきたい」と語った。
栢木氏は滋賀県甲賀市出身。平成27年に大勧進の副住職に就き、瀧口氏の死去後、特命住職となった。比叡山延暦寺一山慈光院などでも住職を務めている。
栢木氏をお披露目する「晋山式(しんざんしき)」は今年秋頃に行われる予定。善光寺は天台宗の大勧進と浄土宗の「大本願」が共同運営している。