実は貴重品…警視庁旧庁舎のステンドグラス〝再発見〟

産経ニュース
警視庁本部に展示されているステンドグラス=東京都千代田区(宮野佳幸撮影)
警視庁本部に展示されているステンドグラス=東京都千代田区(宮野佳幸撮影)

昭和6年に建てられた警視庁の旧庁舎を彩っていたステンドグラスの一部が現在の警視庁本部(東京都千代田区)の改修に伴い〝再発見〟された。「日本のステンドグラスの集大成」とも言われる国会議事堂のステンドグラスなども手がけた別府七郎の歴史的に貴重な作品だという。警視庁は修復を施した上で、1階のエントランスホールに展示を始めた。幹部は「庁舎見学の訪問者らにぜひ見てもらいたい」としている。

存在、忘れ去られ

ステンドグラスは、唐草模様があしらわれた黄金色で、高さ約1・6メートル、幅約2・3メートル。昭和6年から52年まで警視庁の旧庁舎3階の中央ホールの吹き抜け天井に設置されていたステンドグラス(直径約5メートル)の一部だという。

旧庁舎が52年に取り壊され、ステンドグラスの大部分は処分された。現在の庁舎が55年に建てられて以降は、令和3年まで17階にあった喫茶室の入り口付近に扇形にした一部がガラスケースに入れられる形で飾られていた。

ただ、ケースの照明は長い年月の過程で切れ、ガラス面も色合いから中が見通しづらく、「その存在は多くに忘れ去られていた」(幹部)という。しかし、現庁舎の耐震改修工事に伴い喫茶室が取り壊されることになり〝再発見〟された。

昭和初期の作品

警視庁はステンドグラスの重要性について改めて調査。国宝指定の建造物のステンドグラスを修復するなどの実績がある「松本ステインドグラス製作所」にフレームなどの修復を依頼すると、歴史的な作品であることが判明したという。

このステンドグラスは旧警視庁本部と同じく昭和6年に作られたもので、制作したのは、明治から昭和にかけてさまざまなステンドグラス作品を手がけたステンドグラス職人の別府七郎だった。

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