本来の投球が戻った。ロッテの佐々木朗が7回3安打無失点、9三振を奪う好投をみせた。「ここ何試合かあまりいい投球ができていなかったので、何としても勝ちたかった」。5月20日以来の6勝目を挙げ、ホッとした表情をみせた。
交流戦で登板した3試合は白星なし。DeNA戦に登板した翌日の12日に出場選手登録を外れた。「疲れがたまっていたので、しっかり(休みを)取った」と回復に努めた。血流をよくしようと、風呂は温かいお湯と冷たい水を交互に浴びて長めに入った。蒸し暑い日が続く中、質の良い睡眠を取るため、冷房をつけて寝た。「暑くて起きてしまうよりは、部屋が寒くて布団の中が暖かい方が気持ちがいい。冬のような感じにしている」と明かした。
ここ数試合は球速も落ち気味だった。この日は最速163キロをマーク。シュート回転する直球が減り、フォークの精度も上がった。「しっかり休んだので直球とフォークがすごくいいところに行ってくれた」。七回2死一塁、西川には全てフォークを投げて空振り三振で締めくくった。
「いろんな所を修正して、アップグレードしながら投げている」と井口監督。終始、危なげない投球だった。(神田さやか)