千葉県八街市で昨年6月、飲酒運転の大型トラックが市立朝陽小の児童の列に突っ込み5人が死傷した事故から間もなく1年となるのを前に、朝陽小の多田勇司校長が21日、コメントを公表した。「事故が頭から離れたことはありません」とし、「被害者家族、児童の心と体の傷は癒えず、多くの人が苦しんでいる」とつづった。
事故当時も現職で、児童や保護者、学校職員らのメンタルケアに努めてきたと振り返る多田校長。「たった1人の飲酒運転というルール違反が、多くの人の人生を狂わせてしまったことに憤りを禁じ得ない」とした。
事故は昨年6月28日午後に発生。下校中の児童2人が死亡し、3人が大けがを負った。自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪で起訴された運転手に対し、千葉地裁が懲役14年の有罪判決を言い渡し、今年4月に確定した。