巨人は19日、中日12回戦(バンテリンドーム)に5-3で勝ち、連敗を4で止めた。高卒4年目の増田陸内野手(22)が四回に左前2点打を放ち、日曜日に8連敗を喫していたチームの勝利に貢献。昨季終了後に育成契約となりながら、打撃を買われて開幕前に支配下選手に復帰した若武者が、「父の日」に晴れ姿を見せた。
血気盛んな22歳が、好機で燃えないわけがない。「負けるな」-。父・浩三さん(48)から、たたき込まれた勝負根性。リードを広げた増田陸の2点打には、持ち前の気迫がこもっていた。
「常にそういう気持ちでやっているから、いい場面で結果が出ていると思います」
四回1死から岡本和のソロで先制し、坂本とポランコの連打でなお二、三塁。柳がカウント2-2から内角低めに投じた142キロの直球をたたいた。詰まりながらも左前へ運び、一塁上で豪快に右拳を突き上げた。
チームが8連敗を喫していた日曜日に、勝利を呼び込む一打。これで得点圏では16打数7安打9打点、打率は・438だ。茨城・明秀学園日立高からドラフト2位で入団して4年目。パンチ力のある右打者は勝負強さを発揮し、一塁のレギュラーをつかもうとしている。