山口県阿武町の誤給付金4630万円を巡る電子計算機使用詐欺容疑で住民の無職、田口翔容疑者(24)が逮捕された事件で、町の代理人弁護士は20日、未回収だった約340万円を法的に確保したと明らかにした。すでに約4290万円は回収を終えており、これで誤給付金の全額を法的に確保した計算になる。
町内で記者会見して発表した。約340万円を確保した詳しい経緯は明らかにしていない。
容疑者の代理人弁護士によると、容疑者は誤給付があった4月8日~19日に計約4630万円を出金。内訳は決済代行会社3社に計約4290万円とデビット決済約340万円だった。 町の代理人によると、容疑者が税金を滞納していたことなどから、町側は5月19日に3社の口座について差し押さえと取り立て処分を実施。翌20日、3社から計約4290万円が町の口座に振り込まれていた。残り約340万円についても回収に向けた手続きを進めていた。