学問の神様として知られる北野天満宮(京都市上京区)で18日、「天神さん子ども将棋大会」が開かれ、藤井聡太叡王(19)=棋聖・竜王・王位・王将=がゲストとして登場した。「負けて悔しい思いをしても、将棋の面白さを感じて」とエールを送った。
この日は、5月の叡王戦初防衛を記念して本殿を参拝後、将棋大会の優勝者らに賞状を手渡した。
15日にタイトル戦「第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」(産経新聞社主催)の第2局でシリーズ初勝利を挙げたばかりの藤井叡王。大会に参加した64人の小中学生や高校生棋士との交流会では、「今後の目標は何ですか」「強くなるためにはどうすればいいですか」と質問が相次ぎ、藤井叡王は「負けると悔しいが、これまでやめたいと思ったことはない。楽しんで将棋をすれば上達につながる」とリラックスした表情で応じていた。
交流会に参加した京都市左京区の小学4年、岡村のゆりちゃん(9)は、「話せて楽しかった。藤井叡王が言っていたように、楽しんで実践を積み重ねて上達したい」と、あこがれの棋士との対面に感激した様子だった。